【亜州ビジネス編集部】
クラレは26日、東部ラヨーン県で高機能樹脂を生産する合弁会社への出資比率を現在の53.3%から73.4%に引き上げると発表した。合弁相手の現地石油化学大手から株式20.1%を買い取る。追加出資で合弁会社の競争力を一層強化し、成長を加速するとしている。
クラレGCアドバンスト・マテリアルズに追加出資する。国営石油PTT傘下の石化大手PTTグローバル・ケミカル(PTTGC)が持つ株式の一部を来月20日付で取得する予定。PTTGCによる出資比率は現在の33.4%から13.3%に下がる。残り13.3%は引き続き住友商事が持つ。
クラレGCはマプタプット地区で2023年に工場の操業を開始。電子部品などに使われる高耐熱性ポリアミド樹脂と、合成ゴムの水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーを生産する。PTTGCは現状でクラレGCを「関連会社」としているが、株式売却後は「その他投資先」に変更されるとしている。





