【亜州ビジネス編集部】
東南アジア諸国連合(ASEAN)と日中韓の経済を調査・監視するASEAN+3マクロ経済調査事務局(AMRO)は9日発表したリポートで、2025年のASEAN域内総生産(GDP)成長率を4.6%と予測した。7月時点の前回予測から0.2ポイント上方修正。域内各国での上半期の堅調な経済成長や予想を上回る輸出の勢いを受けて予測を引き上げた。
域内10カ国のうちタイ(2.2%)やベトナム(7.5%)、マレーシア(4.3%)など5カ国で予測を引き上げた。フィリピン(5.6%)など3カ国は据え置き、カンボジア(4.9%)とブルネイ(1.2%)は下方修正した。
日中韓を合わせたASEAN+3のGDP成長率は4.1%と予測し、前回予測から0.3ポイント上方修正した。米国の関税政策の転換や地政学的緊張による不確実性の高まりに直面しているものの、域内全体の回復力の高さを強調した。





