【亜州ビジネス編集部】
タイ工業連盟(FTI)が15日発表した2025年9月の産業景況感指数(100以上が好感)は87.8となり、前月から1.4ポイント上昇した。指数の上昇は7カ月ぶり。新政権の迅速な発足などがプラスに影響した。
アピチット副会長は指数上昇の要因として他にも、「タイ信用保証公社(TCG)が中小企業向け融資の債務保証条件を緩和したこと」「電気自動車(EV)の国内販売が上向いていること」「電子製品や農産物の輸出拡大が続いていること」などを挙げた。
一方、マイナス要因には、「バーツ高の進行で輸出競争力が低下していること」「大雨と洪水で農業生産が被害を受けていること」「タイとカンボジアの国境閉鎖で国境貿易が停滞していること」などを挙げた。
3カ月後見通し指数は91.8となり、前月から2.9ポイント上昇した。政府の景気刺激策や12月開催の東南アジア競技大会などに期待が高まり、7カ月ぶりに上昇した。
指数は「良い、良くなった」と回答した企業の割合から「悪い、悪くなった」と回答した企業の割合を差し引き、100ポイントを足した値。100を上回れば「好感」とされる。今回の調査対象は製造業の1348社。





