【シンガポール】政府系JTCが先進産業施設を開所、半導体など誘致

【亜州ビジネス編集部】

政府系のジュロン・タウン公社(JTC)は、総額5億7000万シンガポールドル(約661億円)を投じて建設した新たな産業施設「ブリム・スクエア」を落成したと発表した。延べ床面積は約11万平方メートルに上り、先端製造業向けの工場スペースを企業に提供する。半導体や航空宇宙、ヘルスケア、ロボティクスなど幅広い分野の23社が入居を予定しており、このうち11社が既に稼働を開始した。

同施設は西部ジュロン・イノベーション地区(JID)内のブリム区(約150万平方メートル)に立地。研究開発(R&D)や試作、生産を一体化した環境を整え、ハイテク企業や研究機関、教育機関、製造企業がシームレスに連携できる拠点として設計された。国内初の地下物流ネットワーク「ディストリクト・ロジスティクス・ネットワーク(DLN)」に接続しており、大型トラックによる陸上交通に依存しない効率的な搬送を実現している。

なおJID内のエコ産業向け工業団地「クリーンテックパーク」にはこのほど、シンガポール科学技術研究庁(Aスター)のR&Dセンター3カ所が移転。隣接する南洋理工大学(NTU)との共同研究も進行しており、JTCは、JIDを先端製造業の中核拠点として発展させる方針を示している。


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