【亜州ビジネス編集部】
タイ国トヨタ自動車(TMT)の1日発表によると、2025年9月の国内新車販売台数は前年同月比23.8%増の4万8350台だった。前年同月を上回るのは6カ月連続。乗用車が25.5%増と大きく伸び、全体をけん引した。一方、家計債務の高止まりを背景に1トンピックアップトラックは引き続き低調に推移している。
乗用車は2カ月ぶりのプラス。前年同月に大きく落ち込んでいた反動もあり、トヨタが46.0%増、中国・比亜迪(BYD)が84.6%増などと大きく伸びた。1トンピックは2.7%増だったものの、荷台の付いたピュアピックアップトラックに限ると3.5%減少している。乗用ピックアップトラック(PPV)が32.0%増となり、新規参入の中国・長城汽車が販売を押し上げた。
全体のメーカー別販売は、中国系が14社合計で1万879台となり、前年(9社)の3.0倍に拡大。合計シェアは22.5%と、4月以降は20%を上回って推移している。一方、日系9社はトヨタやホンダなど5社が2桁増となり、全体の販売は11.2%増加。合計のシェアは68.5%と前月から小幅に上昇した。
1~9月の全体の販売台数は前年同期比2.1%増の44万7969台だった。車種別では乗用車が2.0%増、1トンピックが9.8%減など。市場シェアは日系が69.8%、中国系が21.0%などだった。





