【亜州ビジネス編集部】
米S&Pグローバルが5日発表した東南アジア諸国連合(ASEAN)の2025年10月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は、前月を1.1ポイント上回る52.7だった。上昇は4カ月連続で、景気拡大と悪化の分かれ目である50を上回るのも4カ月連続。指数は23年4月以来、2年6カ月ぶりの高水準となった。タイやベトナムで生産高、新規受注の拡大ペースが加速したほか、コスト圧力の低下も生産を押し上げる要因となった。
国別では7カ国のうちシンガポールを含む5カ国で指数が前月から上昇した。タイ(56.6)は6カ月連続の上昇で、23年5月以来の高水準を記録。内需の拡大を背景に生産高が増え、購買活動や雇用が活発化している。受注残も伸びており、今後も成長軌道を維持するとS&Pは見ている。
ベトナム(54.5)は外需のけん引で新規受注の指数が2カ月連続の50超えとなった。生産高の伸びが加速し、企業が人員や原材料在庫を増やしている。ただインフレ圧力が高まっており、将来の成長にマイナスの影響を与える可能性があるという。
フィリピン(50.1)は2カ月ぶりに50を上回り、景気拡大圏を回復した。生産高と新規受注が引き続き減少したものの、雇用が拡大。今後の見通しも楽観する見方が強まっている。一方、マレーシア(49.5)は前月を下回り、17カ月連続で50未満となった。アジア太平洋地域やアフリカへの輸出の落ち込みが響いた。




