【マレーシア】ジョ州で自由港が開業、投資誘致を加速

【亜州ビジネス編集部】

ジョホール州のスルタンなどが出資するマハラニ・エナジー・ゲートウエー(MEG)は、同州ムアルで自由港「マハラニ・フリーポート」を開港した。大型船の寄港が可能な深水港で、石油・ガス開発のサービス拠点とするほか、保税制度や各種優遇制度がある自由港として今後さまざまな投資を募る。国営ベルナマ通信が伝えた。

同港は海上・陸上を合わせた面積が130万平方メートルで、水深は24メートル。政府から港湾事業やエネルギー貯蔵、貿易関連に対する税制優遇を受けており、石油・ガスのサービス拠点や倉庫・ターミナル、貨物積み替え、製油・石油化学、液化天然ガス(LNG)浮体ターミナル、造船所など幅広い投資を呼び込む。またデータセンター(DC)やグリーンテクノロジー、医療観光、ホスピタリティーなど、個別の優遇措置が設けられる分野での投資誘致も進める。

開港式にはアンワル首相も出席し、海運物流の競争力向上やサプライチェーン(供給網)の強化に寄与すると強調した。直接・間接で4万5000人の雇用創出を見込むとし、「国民が恩恵を受ける一大事業になる」と述べ、事業の発展に期待を示した。

マラッカ海峡は年間10万隻が通航する。世界の海上原油輸送の4分の1が行き交う航路に位置しており、アンワル首相は「新港の整備により効率性や柔軟性、戦略的アクセスを求める企業に世界水準の接続性を提供する」と述べている。


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