【亜州ビジネス編集部】
OKIは10日、国鉄クレタ・アピ・インドネシア(KAI)と協力し、西ジャワ州プルワカルタ県で鉄道インフラの防災・維持管理に向けた線路沿い斜面の遠隔監視実証を実施したと発表した。OKI製のセンサーやカメラを線路沿いに設置し、斜面の傾斜変動や異常の兆候を遠隔から高い精度で早期に把握できることを確認。現場での人的巡回や点検作業を大幅に削減できたほか、異常発生時にも迅速な対応が可能になったという。
今回の実証実験は、JR東日本と共同で採択された国際協力機構(JICA)の「中小企業・SDGsビジネス支援事業(JICAビズ)」の一環として、今年1~7月に実施した。電源・通信の配線不要な加速度センサーと高感度カメラを設置して継続的にデータを収集し、インドネシア特有の高温多湿・多雨環境でもシステムが安定して動作することを確認した。
今回の実証実験で得られた成果は今後、インドネシアのほか周辺国や他地域への展開を視野に入れ、鉄道などインフラの防災・維持管理の高度化に活用する。





