【亜州ビジネス編集部】
アイシン子会社で鋳造部品を手掛けるアイシン高丘(本社:愛知県豊田市)は9日、西カリマンタン州でバイオ燃料工場が開所したと発表した。投資額は約20億円。石炭コークスの代替材としてアブラヤシ殻(PKS)を原料とした「バイオ成型炭」を生産し、鋳造部品の製造工程で活用する。
地場パーム油生産大手トリプトラ・アグロ・ペルサダとの合弁会社ATPバイオインドネシアが、同州クブラヤ県の敷地33万平方メートルに工場を設けた。当初の月産能力は1250トン。将来は投資額は約100億円まで拡大し、月産能力を7500トンまで引き上げる計画を掲げている。アイシン高丘が開発するバイオ成型炭は、現時点で石炭コークスから100%置き換えることが可能との実証評価を得ているという。
同合弁は昨年8月設立。資本金は1000億ルピア(約9億4000万円)で、アイシン高丘が51%、トリプトラが49%出資している。





