【亜州ビジネス編集部】
商船三井は16日、コールドチェーン(低温物流)のシンガポール最大手、コモンウェルス国分ロジスティクスに資本参加したと発表した。食品・酒類卸売業の国分グループ本社と現地企業の合弁会社で、商船三井は株式15%を取得。経済成長や人口増加を背景に需要拡大が期待される東南アジアでコールドチェーンを含む物流事業を拡充する。
同合弁の残りの出資比率は、国分グループが34%、現地の食品会社コモンウェルス・キャピタル(CCPL)が51%となった。同合弁は西部ジュロンで2つの多温度帯倉庫拠点を運営。国内の外食業者や小売事業向けに保管・配送などの物流受託業務を手掛ける。倉庫のうち1カ所には商船三井が2024年から出資している。
商船三井は海運不況時でも黒字を確保するための事業ポートフォリオ変革を進めており、倉庫運営に参画することで収益の安定化を図る。





