【亜州ビジネス編集部】
日本電気硝子は16日、ガラスの溶融に必要なエネルギーを全て電気で賄う「全電気溶融炉」を使った医薬品容器用管ガラスの量産を首都圏の工場で開始すると発表した。再生可能エネルギーも活用することで二酸化炭素(CO2)の排出量を最大90%削減し、医薬業界の脱炭素を支援する。
現地子会社のニッポン・エレクトリック・グラス・マレーシアがセランゴール州シャーアラムの工場で量産する。全電気溶融炉による医薬品容器用管ガラスの量産は世界初という。
ガラス溶融は化石燃料を使用した燃焼による加熱が主流で、溶融時のCO2排出が課題になっている。日本電気硝子の全電気溶融炉は独自技術を使ってガラスを加熱・溶融し、エネルギー利用効率に優れるうえ、燃焼ガスによる排熱も減らすことができるという。





