【亜州ビジネス編集部】
ベトナム統計総局は5日、2025年の国内総生産(GDP)成長率が8.02%だったと発表した。前年の7.09%から伸びが加速。11年以降では新型コロナウイルス禍の反動があった22年に次ぐ高水準となった。国会が掲げた成長率目標の8.3~8.5%には届かなかったものの、世界的な景気減速や貿易摩擦が続く中で高成長を維持した。産業別では製造業を中心とした工業と、運輸や宿泊業などのサービス業が成長をけん引した。
成長率は全3産業でプラス。うち第2次産業(工業・建設業)の8.95%が最も高く、前年(8.24%)から加速した。中でも製造業は9.97%と19年以降で最も高い伸びを記録した。建設業も9.62%と堅調。一方、鉱業は0.42%にとどまった。
第3次産業(サービス業)も8.62%と高成長だった。分野別では、運輸・倉庫が10.99%、宿泊・外食サービスが10.02%、芸術・娯楽が11.30%など、複数分野で2桁成長。卸小売りや金融・保険も堅調で、外国人観光客数が過去最高を更新したことがサービス全体の押し上げ要因となった。第1次産業(農林水産業)は3.78%で、台風や洪水の影響を受けながらも安定した伸びを確保した。
25年のGDP成長率を支出別にみると、消費は7.95%、投資は8.68%、輸出は16.27%、輸入は17.12%だった。
名目GDPは1京2848兆ドン(約5140億米ドル、約80兆円)となり、前年からは米ドル建てで380億米ドル(8%)増加。1人当たりGDPは5026米ドルと、24年の4700米ドルから326米ドル(6.9%)増えた。
国会は25年11月、26年のGDP成長率目標を少なくとも10%とする決議を採択した。政府はマクロ経済の安定を維持しつつ、公共投資の加速や輸出拡大を通じて成長の一段底上げを図る方針を示している。
4Qは8.46%に加速
25年第4四半期のGDP成長率は8.46%で、11年以降の第4四半期として最も高い伸びとなった。第1~3四半期は順に7.05%、8.16%、8.25%と右肩上がりで推移し、四半期ごとに成長が加速した。
第4四半期の成長率を産業別にみると、工業・建設業が9.73%と最も高かった。分野別では製造業が10.56%と高水準を維持したほか、建設業も9.16%と堅調だった。サービス業は8.82%で、特に運輸・倉庫、宿泊・外食サービスが成長を押し上げた。一方、農林水産業は3.70%と緩やかな伸びにとどまった。





