【タイ】25年の輸出13%増、電子好調・自動車は回復

【亜州ビジネス編集部】

商務省の23日発表によると、2025年の輸出額は前年比12.9%増の3396億3500万米ドルだった。前年を上回るのは2年連続で、金額は前年に続き過去最高を更新。米国向けを中心に電子製品が大きく伸びたほか、前年に落ち込んだ車両・部品の回復も全体を押し上げる要因となった。一方、機械や電子部品の輸入が増え、輸入額は12.9%増の3449億4300万米ドルと、こちらも過去最高額を記録。貿易収支は4年連続の赤字となり、赤字幅は53億790万米ドルと3年連続で拡大した。

輸出額は8割超を占める主要工業製品が17.4%増、2割弱の農産物・加工品が0.4%減。農産物・加工品はバーツ高や米価下落などで苦戦を強いられた。変動の大きい金と石油、武器を除く輸出額は14.0%増だった。

工業製品の輸出では電子製品(38.3%増)の伸びが大きく、主力のコンピューター・部品(63.0%増)がけん引。世界的な需要拡大に加え、米国の関税政策を警戒して輸出を急ぐ動きがあったことも輸出増につながった。工場新設が相次いでいるプリント基板(PCB、27.9%増)も伸びが高かった。

車両・部品(2.5%増)は2年ぶりのプラスとなり、ピックアップトラックやバイクなどの輸出が拡大した。一方、規制対応などで乗用車は落ち込んでいる。他の品目では、金価格が上昇する中で宝石・宝飾品(45.5%増)が大幅増となった。

輸出先国別では、最大の米国(32.0%増)が急伸し、コンピューター・部品などが好調だった。2番目に大きい中国(12.6%増)も2桁増を記録。3番目の日本(1.1%増)は2年ぶりのプラスとなった。

輸入額は、資本財に含まれる機械・部品(47.1%増)や原材料・半製品のPCB(43.3%増)、金(36.0%増)の伸びが全体を押し上げた。鉄・鉄鋼製品(7.7%増)も拡大した。

12月単月では輸出額が前年同月比16.8%増の289億2840万米ドル、輸入額が18.8%増の292億8040万米ドル、貿易収支が3億5200万米ドルの赤字だった。

同省は26年の輸出について、伸びが減速すると予測。米国の関税引き上げや、世界各地での地政学的緊張の高まり、バーツ高などを背景に伸び悩むとみている。一方、AI(人工知能)関連などテクノロジー分野の需要拡大や、食料安全保障の重要性の高まり、インドなど新興市場の成長が輸出を押し上げる要因になると見込む。


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