【タイ】25年の新車販売8%増、EV好調で3年ぶりプラス

【亜州ビジネス編集部】

タイ国トヨタ自動車(TMT)の1月30日発表によると、2025年の国内新車販売台数は前年比8.5%増の62万1166台だった。前年を上回るのは3年ぶり。中国系各社が値下げ攻勢で電気自動車(EV)の販売を大幅に増やした。中国系の合計シェアは20%超に拡大した。一方、日系は首位トヨタを除く各社が前年割れで、合計の販売台数は2.0%減少。数年前まで9割を超えていたシェアは70%を割り込んだ。TMTは26年の新車市場が63万台に拡大すると予測。引き続き厳しい状況が続くものの、緩やかに回復すると見込む。

25年の販売は、乗用車が6.7%増、1トンピックアップトラックが6.2%減、商用車に含まれるスポーツ多目的車(SUV)が41.9%増の16万6623台など。乗用車は政府のEV支援策に絡む値引き合戦などで販売が伸びたほか、ハイブリッド車(HV)も好調だった。一方、1トンピックアップトラックは3年連続の前年割れで、家計債務の高止まりを背景に台数は01年以来の少なさとなった。

全体のメーカー別販売では、中国系が14社合計で13万7563台となり、前年(12社)の1.9倍に拡大。シェアを前年から9.2%ポイント伸ばし、22.1%に引き上げた。ただ今後については、1月に入って各社がEVを相次ぎ値上げしており、販売に影響する可能性がある。

一方、日系9社のシェアは69.3%と、前年から7.4ポイント低下。1トンピック中心のいすゞが2桁の販売減となるなど、各社が苦戦を強いられた。

TMTは26年の新車市場の内訳を、乗用車が6.2%減の22万4500台、商用車が6.2%増の40万5500台と予測。企業による投資の活発化や政府の消費支援策実施、インフラ投資の拡大などが販売を押し上げる要因になると見込む。一方、国内経済・政治情勢の先行き不透明感や、家計債務の高止まりなどが懸念されるとしている。

トヨタの生産5%増

25年のTMTの販売台数は4.4%増の23万38台だった。年初時点で目標としていた23万1000台を小幅に下回る水準。完成車の輸出台数は5.9%増の35万8135台、生産台数は5.4%増の56万4933台だった。

販売では1トンピック「ハイラックス」を10年ぶりに全面刷新し、純ピックアップ市場でシェアが48.7%に拡大。また、8月に発売した小型セダン「ヤリスATIV」のHVタイプなどの需要が高く、HV市場では47.4%のシェアを得た。

26年の目標は、◆販売台数=6.0%増の24万3000台(シェア38.6%)◆輸出台数=18.7%増の42万5000台◆生産台数=12.2%増の63万3850台――に設定した。


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