【亜州ビジネス編集部】
貿易産業省(MTI)は10日、2025年の実質国内総生産(GDP、確定値)成長率が5.0%だったと発表した。1月に発表した速報値(4.8%)から上振れ。24年の5.3%からは減速したものの、高い成長を維持した。あわせて発表した26年の成長率見通しは、従来の1.0~3.0%から2.0~4.0%へ上方修正。第4四半期の成長が想定を上回ったことや、AI(人工知能)関連需要の拡大を理由に挙げている。
25年の成長率を産業別にみると、製造業は8.7%で、前年の3.8%から大きく加速した。AI関連需要を背景に半導体やサーバー向けを中心とする電子分野が押し上げた。建設業は5.2%となり、公共・民間双方の建設活動が下支えした。
サービス業は4.3%で、前年の5.8%から減速。消費者向けのサービスにばらつきがみられ、小売りが1.3%にとどまった。飲食サービスはマイナス0.9%と2年連続の縮小で、外食需要の弱さや海外消費シフトが響いた。一方、運輸・倉庫は3.3%、宿泊は3.1%と観光回復を背景に底堅さを維持。卸売業は6.1%と、電子部品や通信・コンピューター関連の取引拡大で高い伸びとなった。
4Qは6.9%に加速
25年第4四半期のGDP成長率は前年同期比6.9%と、前四半期(4.6%)から加速し、年初来で最も高い伸びだった。季節調整済み前四半期比では2.1%のプラス。ただ第3四半期(2.6%)からはやや伸びが鈍化した。
MTIは26年の見通しについて、AI投資ブームの継続に加え、米国やドイツ、日本などの拡張的財政政策や世界的に緩和的な金融環境が下支えになると指摘。主要貿易相手国の景気見通しも25年11月時点より改善したとしている。ただし、米国の関税措置や貿易障壁の強化は非AI分野の貿易を下押しする可能性があり、多くの国で成長ペースは25年から鈍化するとの見方も示した。




