【亜州ビジネス編集部】
商務省が5日発表した2026年2月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比でマイナス0.9%だった。マイナスは11カ月連続で、前月(マイナス0.7%)から下げ幅が拡大。原油価格下落や政策要因で燃料や電力の落ち込みが続くほか、供給が増えた果物や豚肉などが値下がりした。振れ幅の大きいエネルギーと生鮮食品を除くコア指数(0.6%)は前月から横ばいだった。
食品・非アルコール飲料(0.3%)は4カ月連続のプラスだったものの、前月からは伸びが鈍化。ドリアンやスイカを含む生鮮果物(マイナス4.8%)や、豚肉など肉類(マイナス0.7%)が前年割れだった。生鮮野菜(1.8%)はトウガラシなどの値上がりが続くものの、前月(7.7%)からは伸びが減速している。
食品以外では、原油価格の下落を背景に車両用燃料(マイナス10.0%)が12カ月連続のマイナス。また、燃料価格の下落と政府の生活費支援策で電力(マイナス6.2%)も前年同月を下回って推移している。一方、電気自動車(EV)などの値上げが相次ぐ中、車両(1.7%)は05年11月以来、約20年ぶりの高い伸びとなった。
同省は26年の年間予測を0.0~1.0%に据え置いた。ただ3月については、原油価格の上昇など中東情勢悪化の影響を受けると指摘。指数を押し上げる要因には、原油価格上昇のほか◆猛暑による一部農産物の不作◆自動車の値上がり◆観光業の回復――を挙げた。
一方、◆政府が電気代の抑制など生活費支援策を実施していること◆バーツ高で輸入品の価格が抑えられること◆供給過剰で豚肉と鶏卵の価格が低迷していること――が指数を抑制するとの見方を示した。




