【タイ】3月の物価0.1%低下、年間予測は2%に引き上げ

【亜州ビジネス編集部】

商務省が7日発表した2026年3月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比でマイナス0.1%だった。マイナスは12カ月連続となる。国際原油価格が上昇したものの、政府が燃料小売価格を抑制したことで影響は限定的だった。ただ政府は3月下旬から燃料への補助金を段階的に縮小しており、以降は軽油やガソリンの価格が急騰。同省は4~5月にCPI上昇率が3%を超える可能性があると見ており、年間予測を1.5~2.5%(平均2.0%)に上方修正した。

3月は引き続き多くの品目で前年割れだった。車両用燃料(マイナス2.1%)は前月(マイナス10.0%)から下落幅が縮小したものの、13カ月連続でマイナスを維持。衣類・履物(マイナス1.5%)なども落ち込みが続いている。

一方、食品・非アルコール飲料(0.3%)は5カ月連続で前年同月を上回り、上昇幅は前月から横ばい。スイカなど生鮮果物(マイナス4.7%)のマイナスが続く一方、パクチーなどの値上がりで生鮮野菜(2.2%)は伸びが加速した。

第1四半期のCPI上昇率は前年同期比でマイナス0.5%だった。ただ商務省は第2四半期について、原油高などを背景にプラス転換すると予測。指数を押し上げる要因には、◆燃料価格の上昇◆猛暑による野菜や鶏卵の供給減◆生産・物流コストの上昇に伴う鶏肉・豚肉の価格上昇◆航空運賃の上昇◆コスト高による消費財などの価格上昇――を挙げた。

26年の年間予測は1.5~2.5%とし、前月時点の0.0~1.0%から引き上げた。4~6月に3%超の上昇となった後も当面はプラス圏で推移するとみている。


亜州ビジネスASEAN
https://ashu-aseanstatistics.com/

この記事をSNSでシェア!


一番上へ戻る