【亜州ビジネス編集部】
商務省の24日発表によると、2026年3月の輸出額は前年同月比18.7%増の351億5710万米ドルとなり、過去最高額を2カ月ぶりに更新した。AI(人工知能)やデータセンター(DC)分野の世界的な需要拡大を背景に主力の電子製品(43.8%増)の大幅増が続いている。電子の輸入も大きく伸びており、全体の輸入額は35.7%増の384億9660万米ドルと、同じく過去最高額を更新。貿易収支は33億3950万米ドルの赤字だった。
輸出額は、全体の8割超を占める主要工業製品が21.4%増、1割超の農産物・加工品が1.1%増など。農産物は主力のコメ、キャッサバ、ゴムの落ち込みが続いている。一方、変動の大きい金と石油、武器を除く輸出額は19.3%増だった。
電子はコンピューター・部品(34.2%増)が24カ月連続のプラスとなり、米国やシンガポール、マレーシアへの輸出が拡大。プリント基板(PCB、7.8%増)もプラスを維持している。電子以外では電話・部品(166.6%増)や鉄・鉄鋼製品(35.9%増)も伸びが高かった。
一方、車両・部品(0.9%増)に含まれる自動車・部品(3.5%減)は4カ月ぶりの前年割れで、日本やベトナム向けが落ちこんだ。乗用車(49.5%減)の低迷が続いている。
主要国への輸出では、全体の4分の1を占め最大の米国(41.8%増)がここ数カ月は3~5割増で推移。コンピューター・部品やファクシミリ・電話・部品が引き続きけん引した。2番目に大きい中国(9.8%増)はコンピューター・部品や天然ゴムが好調。日本(9.1%増)は4カ月連続のプラスで、サーキットブレーカーや化学品が伸びた。ただ急伸したインド(140.6%増)に抜かれて国別4位に後退した。
一方、情勢が悪化した中東(57.1%減)は前月の2桁増からマイナスに転落。また、国境紛争の影響が長引くカンボジア(74.5%減)の大幅減が続いている。
輸入は原材料・半製品に含まれるPCB(144.0%増)や、金(181.2%増)、資本財に含まれる電気機械・部品(82.7%増)の伸びが高い。一方、電気自動車(EV)など自動車は2割近い落ち込みとなった。
1~3月の累計は、輸出額が前年同期比17.6%増の961億6990万米ドル、輸入額が32.4%増の1056億4640万米ドル、貿易収支が94億7650万米ドルの赤字だった。




