【タイ】4月も輸出2割増、原油輸入増で貿易赤字は過去最高に

【亜州ビジネス編集部】

商務省の25日発表によると、2026年4月の輸出額は前年同月比23.1%増の315億5830万米ドルだった。前月に続く2割増で、AI(人工知能)分野の世界的な需要増を背景に主力の電子製品(64.6%増)の大幅な伸びが続いている。一方、原油価格の高騰やプリント基板(PCB)の輸入増で全体の輸入額は45.0%増の416億430万米ドルに拡大し、2カ月連続で過去最高額を更新。貿易収支は7カ月連続の赤字となり、赤字幅は過去最高の100億2130万米ドルに膨らんだ。

輸出額は、全体の8割超を占める主要工業製品が27.5%増、1割超の農産物・加工品が5.5%増など。農産物は主力のコメやゴムの落ち込みが続くものの、果物が急増した。一方、変動の大きい金と石油、武器を除く輸出額は19.1%増だった。

電子はコンピューター・部品(68.7%増)が25カ月連続で前年同月を上回り、米国やシンガポール、マレーシアへの輸出が拡大。PCB(19.4%増)も2桁のプラスで、香港向けなどが増えた。

電子以外では、米国や日本への機械・部品(29.3%増)も伸びが高かった。また、車両・部品(6.8%増)に含まれる自動車・部品(9.4%増)は2カ月ぶりのプラスに転じ、豪州や日本、ベトナムへの輸出が拡大した。ただ乗用車(25.7%減)は低迷が続いている。

主要国への輸出では、全体の4分の1を占め最大の米国(44.1%増)がここ数カ月は3~5割増で推移。コンピューター・部品やファクシミリ・電話・部品が引き続きけん引した。2番目に大きい中国(21.9%増)は果物や銅・銅製品が好調。日本(23.4%増)は5カ月連続のプラスで、自動車・部品や機械・部品が伸びた。日本は前月、インドに抜かれ国別4位となったが、再び抜き返して3位に返り咲いた。

ほか、情勢悪化で3月に半減していた中東(19.3%増)はプラス転換。中東向けの6割を占めるアラブ首長国連邦(UAE、96.6%増)が急伸した。

輸入は原油(169.3%増)が前月のマイナスから大幅なプラスに転じ、PCB(133.8%増)も引き続き伸びが高かった。この2品目が輸入全体を大きく押し上げており、輸入額の増加分に占める割合は原油が31.1%、PCBが29.0%に達した。

1~4月の累計は、輸出額が前年同期比18.9%増の1277億5280万米ドル、輸入額が35.7%増の1472億5070万米ドル、貿易収支が194億9790万米ドルの赤字だった。


亜州ビジネスASEAN
https://ashu-aseanstatistics.com/

この記事をSNSでシェア!


一番上へ戻る