【シンガポール】明電舎、海水淡水化プラントでろ化実証開始

【亜州ビジネス編集部】

明電舎は17日、シンガポール公益事業庁(PUB)が西部で運営する「トゥアス海水淡水化プラント」内で、セラミック製平膜を用いて不純物を取り除くろ過工程の実証プラントの運用を今月に開始したと発表した。従来のろ過設備に比べて工程が簡略化され、省エネ化と省スペース化に期待できるという。約半年間の実証を通じて安定運用や省エネ効果を検証する。

現地法人の明電シンガポールとPUBの共同出資で実証プラントを建設した。トゥアス海水淡水化プラントでは逆浸透膜(OR膜)を用いて淡水化を行っており、今回の実証ではその前処理にあたる不純物を取り除くろ過工程にセラミック平膜を適用する。明電舎が新たに開発した樹脂製筐体を採用したセラミック平膜ユニットを使用し、最大で日量2万8000立方メートル処理する。

両者は2021年から海水淡水化の前処理工程で省エネ化に向けた共同研究を進めており、セラミック平膜を用いた試験プラントで良好な結果を得たことから実証プラントの設置を決めた。ライフサイクルコストの低減にも貢献すると見込む。

トゥアス海水淡水化プラントは18年6月に開所。浸透膜を用いた海水の淡水化を行い、最大で20万世帯の水需要に相当する日量13万6400立方メートルを処理できる。ただ、設備の稼働に大量の電力を必要とすることから、省エネ化が課題になっているという。


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