【亜州ビジネス編集部】
タイ工業連盟(FTI)の29日発表によると、2026年5月の国内自動車生産台数は前年同月比17.9%減の11万4214台だった。前年割れは2カ月連続。中東紛争の影響などで輸出向け生産が大きく減少し、ここ数年では初めて国内販売向け生産の台数を下回った。国内の新車販売台数は10.6%増と、3カ月連続で前年同月を上回った。
仕向け先別の生産は、輸出向けが36.2%減の5万5694台、国内向けが12.8%増の5万8520台。完成車(CBU)の輸出台数は26.7%減の5万9434台となり、特に中東向けが66.1%減と落ち込みが大きかった。さらにオセアニア向けが37.2%減と低迷。現地の排ガス規制強化で中国製の電気自動車(EV)にシェアを奪われているという。
輸出・国内向けを含む乗用車の生産台数は12.4%減で、4カ月連続の前年割れとなった。プラグインハイブリッド車(PHV、128.5%増の4197台)の急伸が続き、ハイブリッド車(HV、11.3%増の2万3006台)も生産が拡大する一方、エンジン車(44.4%減の1万4019台)とEV(3.5%減の6185台)が落ち込んだ。
1~5月の全体の生産台数は前年同期比1.1%減の58万7759台だった。同連盟は1月末、26年の生産台数予測を前年比3.1%増の150万台と発表している。
新車販売の4割がEVに
5月の国内新車販売台数は10.6%増の5万7765台だった。前年同月を上回るのは3カ月連続。乗用車が15.0%増の4万907台とけん引し、1トンピックは0.2%増の1万1171台と低調に推移している。
燃料価格の上昇を背景に電動車の人気が高まる中、乗用車ではEVが61.2%増の1万8034台と大きく伸び、乗用車全体の44.1%を占めた。HVは28.8%増の1万2702台、エンジン車は38.7%減の8435台だった。
■バイク生産10%増
5月の国内バイク生産台数は9.7%増の23万691台だった。内訳は、CBUが5.8%増の18万7591台、輸出向けの完全組み立て部品(CKD)が60.5%増の4万3100台。輸出台数(CBUとCKDの合計)は21.4%増の8万1396台だった。
1~5月のバイク生産台数は前年同期比1.5%減の104万8117台だった。




