【タイ】半導体産業の長期戦略承認、2.5兆バーツ誘致へ

【亜州ビジネス編集部】

国家半導体・先端電子産業政策委員会は24日、2050年までの半導体産業の長期国家戦略「国家半導体・先端電子産業開発戦略」を承認した。半導体分野の国家戦略策定は初めて。投資誘致や高度人材育成、インフラ整備などを体系的に推進し、タイを域内の主要な設計・生産拠点に引き上げる。同年までに2兆5000億バーツ超の投資を誘致し、国産チップの生産も目指す。

最終目標にはほか、業界の年間売上高を5兆バーツに引き上げることや、23万人以上の雇用を創出することも盛り込んだ。製品分野ではフォトニクスとパワー半導体、センサーの3つに重点を置く。いずれもタイが高い潜在性を持つと見られる分野で、データセンター(DC)や自動車、自動化など国内主要産業の需要を見込める。

戦略は5つの柱で構成し、それぞれ◆税制優遇や補助金支給による高度分野への投資誘致◆高度人材の育成◆チップ設計拠点の設置など研究開発(R&D)の推進◆再生可能エネルギーや水道などインフラの整備◆事業認可の円滑化や他国との貿易交渉を通じた事業環境の整備――を進める。

3段階のロードマップ(行程表)を定めた。26~30年の第1期には、組立・検査分野の強化や上流のチップ生産に向けた基盤の構築に重点を置く。この時点で5000億バーツ以上の投資誘致を目指す。40年までの第2期では、チップ設計やウエハー生産などの投資家を誘致し、サプライチェーン(供給網)を整備。50年までの第3期では、国内で完結するサプライチェーンの構築を目指すと共に、タイの事業者が重要な役割を果たせるよう支援する。

会議では他に、半導体分野の人材育成戦略「サイアム・シリカ」も承認した。官民学の連携により、高度なスキルを持つ人材を30年までに8万6600人育成する。専門的なカリキュラムの開発や、スキルアップのための研修、国内外でのインターンシップ、指導者の育成などを通じて実現する。


亜州ビジネスASEAN
https://ashu-aseanstatistics.com/

この記事をSNSでシェア!


一番上へ戻る