【亜州ビジネス編集部】
商務省の25日発表によると、2026年8月の輸出額は前年同月比24.3%増の346億1870万米ドルだった。2桁増は6カ月連続で、前月に続く20%超のプラス。AI(人工知能)関連の世界的な需要増を背景に主力の電子製品(54.2%増)が全体をけん引している。全体の輸入額は25.1%増の371億140万米ドル。貿易収支は11カ月連続の赤字となり、赤字幅は24億8270万米ドルだった。
輸出額は、全体の8割超を占める主要工業製品が27.1%増、1割超の農産物・加工品が1.4%増など。農産物は果物の回復で4カ月ぶりのプラスとなった。一方、変動の大きい金と石油、武器を除く輸出額は19.5%増だった。
電子ではコンピューター・部品(42.1%増)が29カ月連続で前年同月を上回り、米国やシンガポールへの輸出好調が続く。電子以外では、データセンター(DC)の増設で需要が高まる変圧器・部品(55.6%増)の伸びが高く、米国やメキシコ向けが拡大。一方、車両・部品(6.7%減)は3カ月ぶりの前年割れとなり、豪州やフィリピンへの輸出が落ち込んだ。
輸出額は国別で、全体の4分の1を占め最大の米国(48.7%増)がここ数カ月は3~5割増で推移。コンピューター・部品の好調が続いている。2番目に大きい中国(15.5%増)は、電話機や果物がけん引。3番目の日本(19.6%増)は9カ月連続で前年同月を上回り、足元で自動車や銅・銅製品、プラスチック粒が伸びている。
輸入は原油(58.2%増)の大幅増が続く一方、プリント基板(PCB、17.8%増)は3~7月の3桁増から減速した。輸入額全体に占めるPCBの割合は14.2%で、引き続き最大の輸入品目となっている。
1~8月の累計は、輸出額が前年同期比18.9%増の2661億4970万米ドル、輸入額が36.1%増の3039億8690万米ドルに拡大した。貿易収支は378億3720万米ドルの赤字。対米国で454億5180万米ドルの貿易黒字を計上する一方、対中国は627億540万米ドルの赤字だった。
商務省は26年の年間輸出額が前年を5.0~11.0%上回るとの予測を維持。電子製品の需要増や、米国の関税政策変更を警戒した前倒しの出荷が貿易額を押し上げていると指摘した。11月に再び予測を見直す予定で、上方修正する可能性が高いとしている。




