【中国】空運業が回復局面、8月末旅客は前年同期8割水準に

【亜州ビジネス編集部】

中国の空運市場は急ピッチな回復局面を迎えている。8月末の時点では、毎日の航空機運行数が新型コロナ流行前の9割水準となる概算1万3000便で推移した。毎日の空運旅客数も、前年同期の8割近くの水準にまで戻してきている(うち国内線は前年同期の9割近く)。毎日の空運旅客は約160万人を数えた。平均の客席稼働率も約75%まで上昇している。中国民用航空局の崔暁峰・副局長が8日に報告した内容として、中国政府系メディアが伝えた。

今年7月に関しても、回復傾向が見て取れる。民間航空の輸送量は、7月に48億8000万トンキロまで高まった。前年同期比で39.3%のマイナス成長を喫したものの、今年2月の2.7倍に拡大している。低迷が最も目立った今年2月は、輸送量が前年同期比で73.9%も落ち込んでいた。

年間利用1000万人以上クラスの大型空港では今年7月、成都、深セン、重慶、鄭州の旅客取扱数が前年同期の8割超水準で推移。

空運貨物の分野では、南昌、鄭州、杭州、深セン、寧波を含めた7空港で取扱量が前年同期比で10%超も伸びた。なかでも鄭州空港では、増加率が23.9%に達したという。

国際路線も増えている。中国と「一帯一路」沿線諸国との貨物機往来数は、コロナ流行期の2.6倍相当に上る毎週1068便に拡大した。


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