【タイ】シートランがゴム手増産を前倒し、6年後に700億枚

【亜州ビジネス編集部】

医療用ゴム手袋を生産・販売するシートラン・グローブス(タイランド)は、年産能力を2026年までに700億枚に引き上げると明らかにした。同社は、天然ゴム世界最大手シートラン・アグロインダストリーの子会社。

新型コロナウイルス流行の影響で世界的に需要が伸びているほか、ワクチンが開発された後も同社の受注に影響はないとみて、当初28年の計画だったものを2年前倒した。16日付プラチャーチャート・トゥラキットなどが伝えた。

現在の年産能力は326億枚で、フル稼働の状態。生産増強の投資額は240億バーツを予定している。新型コロナがもたらしたニューノーマル(新常態)によって衛生意識が高まり、供給先が従来の医療産業から、食品製造や空港サービス業などに拡大。21年末〜22年初頭に納品する受注を抱え、増産計画の前倒しを決めた。

同社の20年上半期の業績は、売上高が前年同期比43%増の86億6460万バーツ、純利益が350%増の14億7870万バーツ。売上高のうち、天然ゴム手袋が65%、ニトリル手袋が35%を占めた。出荷先はタイ国内と世界140カ国に及ぶ。

ゴム手袋の世界需要は年平均15〜20%のペースで拡大すると予測。新型コロナ流行前は8〜12%のペースで拡大していた。


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