ことびあクリニック「インフルエンザ予防接種キャンペーンの想い」

一人ひとりの予防が社会の健康を守る
インフルエンザ予防接種キャンペーンの想い
ことびあクリニック Managing Director
霜田翼 インタビュー

バンコクには、約7万人の日本人が暮らしている。
多くの日本人がこの街で、仕事に、子育てに、懸命に向き合っている。
そんな彼らにとって、健康は何よりも大切な基盤だ。

医療はインフラ。小さな診療所にもできることがある!

そう語るのは、ことびあクリニックのManaging Director、霜田翼氏。2023年にシンガポールで開院。
クリニックをはじめ提携の国立病院や私立病院に日本人窓口などの拠点をわずか3年でアジア5カ国・15拠点という急成長を遂げた日系クリニックを手掛ける霜田氏が、今、バンコクの日本人コミュニティのために、ある挑戦を始めている。それが、インフルエンザワクチンキャンペーンだ。

通常650バーツのところ、タイ国日本人会会員は無料、提携幼稚園のご家族は250バーツという価格設定。
診察料も一切不要。採算度外視のこの取り組みに込められた、熱い想いとは。

今回、インフルエンザ予防接種の取り組みを実施されていますが、 なぜこのような決断をされたのでしょうか。

正直に申し上げると、このキャンペーンで利益は出ません。むしろ赤字です。それでも実施を決めたのは、「バンコクで暮らし、働く日本人の皆さんの生活を守りたい」という強い想いがあるからです。

お仕事をしている方が体調を崩せば、大事な仕事に影響が出る。お子さんがインフルエンザにかかれば、家庭全体が大変なことになる。一人の感染が、職場全体、さらには日系企業のビジネスにまで影響を及ぼすんです。

だからこそ、一人ひとりの予防が大切であり、それがコミュニティ全体を守ることにつながります。一人ひとりの健康を守ることが、バンコクの日本人コミュニティ全体の健康レベルを底上げする。こうした取り組みも、大切な地域貢献だと信じています。

霜田さんが掲げる「医療はインフラ」という理念が、このキャンペーンにどう表れていますか?

「医療はインフラである」。この言葉は、2010年代に初めて海外に出て、当地で外国人として生活している日本人向けに医療機関を手掛けてきた中で生まれた想いです。
異国の地で暮らす日本人の方々が、言葉の壁や医療システムの違いに戸惑い、適切な医療を受けられずに困っている姿を目の当たりにしてきました。

中国、マレーシア、フィリピン、シンガポール、そしてバンコク。どの国でも共通していたのは、「医療は電気や水道と同じように、生活に欠かせないインフラであるべきなのに、海外ではそれが当たり前ではない」ということでした。

インフラの役割は、「いつでも、誰でも、安心して使えること」です。このインフルエンザワクチンキャンペーンも同じです。病気になってから治すのではなく、病気にかからないようにサポートする。そうした価値も、医療インフラとして大切なことだと考えています。

バンコクには素晴らしい医療環境があります。でも、選択肢という文脈で考えると、オンライン診療やお薬デリバリーなど、私たちのような小さな診療所でも地域に貢献できることがある。そんなインフラでありたいんです。

医療機関の経営者として、「利益」と「地域貢献」のバランスをどう考えていますか?

これは常に向き合っている難しい問題です。医療機関も企業である以上、利益を出さなければ継続できません。でも、目先の利益だけを追求すれば、医療機関としての本質を見失ってしまう。私が大切にしているのは、「持続可能な地域貢献」です。

このキャンペーンは短期的には赤字です。でも、長期的に見ればバンコクの日本人コミュニティに信頼され、必要とされるクリニックになることが、私たちの目指すべき姿だと思っています。

実は私たち、提携している幼稚園へ定期的に医師もしくは看護師が訪問して、園児たちの身体測定を無料で行っています。
先日も幼稚園を訪問した際、保護者の方から「子どもが安心して通える環境があることが、何よりありがたい」という声をいただきました。こうした声を聞くたびに、私たちがやっていることは間違っていないと確信します。

駐在員の皆さんが健康で働けること、そのご家族が安心して暮らせること。それが実現できれば、この街の日本人コミュニティ全体の生活の質が向上する。利益と貢献は対立するものではなく、両輪です。誠実な医療を提供し続け、地域に根差した存在になることで、結果的に信頼が生まれ、経営も安定する。私たちだからこそできる、きめ細やかなサービスで地域に貢献したいんです。

最後に、タイ在住の日本人の皆さまへメッセージをお願いします。

インフルエンザは予防できる病気です。
あなた一人の予防が、家族を、職場を、学校を、そして街全体を守ることにつながります。

私たちことびあクリニックは、皆さんの生活インフラでありたいと思っています。この街で、異国の地で頑張っているすべての日本人の皆さんの毎日が、健康で充実したものになるように、私たちが全力でサポートします。

インフルエンザ予防接種キャンペーン

  • 2025年10月1日(水)〜2026年3月31日(火)
  • タイ国日本人会会員 + 家族会員 無料
  • 提携幼稚園のご家族 250B
  • 一般の方 650B
  • ※診察料などの追加費用は一切不要

「ことびあクリニック」ってどんなクリニック?

  • 毎日夜22時まで年中無休(ソンクラーン・正月も診察可)
  • 24時間公式LINEアカウント日本語対応
  • オンライン診療対応
  • 診察後、お薬を無料でご自宅までお届け

 

ことびあクリニック 詳細情報

名前 ことびあクリニック
【BTS】プロンポン駅
WEBサイト
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外来 9:30~18:00
オンライン診療 9:30~22:00
X(旧Twitter) https://x.com/cotovia_th
所在地
ことびあクリニック(Sukhumvit 39)

6th Fl, Bio House, 55 Sukhumvit Soi39, Klongton-Nua, Wattana, Bangkok 10110

 


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