スーパーの食品売り場で、ひときわ鮮やかな色彩を放っているのが野菜コーナー。タイの常夏気候で元気に育った野菜がたくさん並べられています。
そこで気になるのが「生産会社」や「販売会社」、そして「オーガニック野菜」はどのように認証されているのかなど。それらの中から安心して購入でき、美味しく食べられる野菜を見つけ、毎日の食生活をもっと豊かで健康的にしてみてはいかがでしょうか。日本人が多く住むプロンポン界隈にあるスーパーで野菜のことを調べてみました。
スーパーでよく見かける野菜ブランド
お天道(OTENTO)
2007年、株式会社和合のグループ会社として設立された「OTENTOタイランド」。日本の農業技術を取り入れ、できるだけ農薬を使わない方法で野菜やバナナを生産・販売しています。バンコク都内のスーパーで販売しているほか、宅配サービス(野菜セット)も展開。
「OTENTO」公式サイト
A-BEST
1981年に設立された野菜と果物を取り扱うA-BEST社。すべての農産物はGAP(適正農業規範)を守って生産しており、高品質で安全な野菜や果物を販売。商品ラベルには追跡コードがあり、ホームページの「Treceability Service」へ入力すれば「いつ・どこで、生産・販売」されたかが確認できます。
「A-BEST」公式サイト
Chaing Daw Organic Farm
チェンマイの農園で栽培された100%オーガニック野菜。アメリカの国家オーガニック認証プログラム「USDA」取得済み。主にTopsマーケットで販売されています。
EK THAI
タイ国内外の様々な野菜と果物を取り扱う販売会社です。デリバリーサービスもあり、割引キャンペーンも定期的に実施しています。
「EK THAI」Facebook
https://www.facebook.com/ekthaifarming/
Gourmet Fresh
モールグループが運営する高級スーパー「グルメマーケット」が販売しているブランド。認証マークがついた野菜や果物を取り扱っています。
「Gourmet Market」公式サイト
https://gourmetmarketthailand.com/en
J VEGETABLE
S. K. S. J Foods社が販売するオーガニック野菜。農業省が要求する基準を満たしたものだけを提供しており、グルメマーケットなどでも取り扱っています。店舗で購入できるほか、宅配サービスも展開(LINEからの注文)。
KING organic
「King Fresh Farm」のオーガニック食品ブランド。野菜、果物、肉、たまごなどを生産・販売。2016年には、アメリカの農務省(USDA)とEUの有機農業規則(EU-Organic)から認証されています。
「KING ORGANIC」公式サイト
KKL
チェンライ県、チェンマイ県、ナーン県の農園で育てられた無農薬野菜です。キャベツ、長ネギ、トマトなど様々な野菜を生産・販売しています。
My Choice
セントラル・パタナ・グループ傘下の農産物生産・食品製造会社。スーパーマーケット「Tops」も同グループのため、Topsに並んでいる野菜の半分は同ブランド。オーガニックの野菜やキノコも扱っています。
N&P
オーガニック食品をメインに生産・販売するNatural and Premium Foods社の食品ブランド。ほとんどの商品がタイ国家農産品・食品規格事務所(ACFS)から認証されています。
「N & P Organic」公式サイト
https://www.npfood.com/index.html
Pak Doctor 1993
タイで最初のオーガニック生産を試みた適正農業規範(GAP)と適正製造規範(GMP)を保持する農産物生産・販売会社。全国の菜園で育てられた野菜やキノコに、果物を扱っています。
PURE ORGANIC
Green Living Integration社が生産・販売する100%オーガニック野菜。最高品質の有機肥料を使用しており、USDA(アメリカ農務省が定めるオーガニック制度)から認証されています。
Royal Project Foundation(ロイヤル・プロジェクト財団)
タイ北部山岳地帯業の貧困を救うために、プミポン前国王によって1969年に設立された農業支援活動。100%タイ国産で野菜や果物、ハーブ、加工品など幅広い商品を扱っています。
「Royal Project Foundation」公式サイト
Super Fresh
ACK HYDRO FARMが運営。水耕栽培システムを使って野菜を栽培している野菜ブランド。すぐに食べられるサラダパックやミックスサラダ、野菜のギフトバスケット、ハーブやドレッシングなど100種類以上の商品が揃い、国内外で販売されています。
「Super Fresh」公式サイト
https://superfresh.ackfoodtech.com/th/index.html
Uncle Ma
Master Bio-Techが栽培する野菜ブランド。同社が管理する農場は防虫、屋根付きのハウス農園で、土壌や水の品質にこだわっています。収穫時期に合わせて野菜を貯蔵しているため、新鮮で甘みのある野菜が特徴です。
「Master Bio-Tech」公式サイト
Fresh mate
天然肥料を使って栽培される100%有機野菜。GAP(農業生産工程管理)、HACCP(食品衛生管理システム)、FDA(アメリカ食品医薬品局)などの国際的な基準を満たして生産されているので、品質や製造管理も安心です。
「Fresh mate」公式サイト
パッケージに付いたマーク一覧
Q GAP
タイ農業・協同組合省(MOAC)の国家農産品・食品規格事務局(ACFS)によって、食品が適正農業規範(GAP)の仕組み・水準に達成した場合に与えられるのが「Q」マークです。商品の種類と生産過程によって、同局認定の Q GMP(適正製造規範)、Q HACCP(危害分析重要管理点)もあります。「オーガニック食品」の証ではないため、こだわる人にとっては要注意です。
Organic Thailand
タイ農業・協同組合省(MOAC)の農業研究局(DOA)が認証する有機農産物のマーク。この認定を受けるには、生産者が応募した後に、同省の専門調査員が現場に行き、実際に農作物を検査した上で認証するそうです。
USDA Organic
アメリカ合衆国の農務省(USDA:United States Department of Agriculture)が運営を行っているアメリカのオーガニック認証制度。製品の栽培・加工・取り扱いについて、厳しいオーガニックの基準が設けられ、その基準を満たしたものだけが認証されます。
EU−Organic
EU(欧州連合)の政策執行機関である欧州委員会(Europian Commission)が制定するオーガニックの規則に則って生産・加工されたものであることを証明する制度のこと。EU加盟国で、商品に「オーガニック」と表示して販売する際に必要です。