四十肩・五十肩

菅谷 卓広▶世界最先端の電気治療を筆頭に、整体や鍼、カイロプラクティックを融合した複合治療を行う「ペイン アウェイ クリニック」院長。身体のエキスパートとして、タイで12年の実績を誇る。

小田原 靖▶企業と求職者に新たな出会いと可能性を提供する、創業25年の日系人材紹介会社「PERSONNEL CONSULTANT」社長。在タイ歴20年以上。プライベートでは育ち盛りの3児の父。


「急に肩が痛くなった」「腕が上がらず着替えもままならない」。中高年に差し掛かり、そんな症状が続くと「四十肩・五十肩」という言葉が頭をよぎる人も多いのでは。日常生活に支障をきたす不快な痛み。その原因と対処法について、菅谷院長に伺いました。

▶40代半ばのある日、突然肩に激痛が走り、腕が上がらなくなって「四十肩」と診断されました。当時は趣味のバスケットボールはおろか、デスクワークすら辛くて本当に困ったなぁ…。今年いよいよ50代に突入するのですが、「五十肩」が心配です。

▶中高年の方が訴える肩の痛みで、最も多いのが「四十肩・五十肩」です。医学的には「肩関節周囲炎」と呼ばれ、初期には炎症による痛みを伴い、関節の可動域が制限されるのが特徴です。再発する確率はかなり低いため、すでに「四十肩」を経験している小田原さんは安心していいと思いますよ。

▶よかった! それを聞いてホッとしました(笑)。でも、どうして年をとると肩が痛くなるんでしょうか。40〜50代と言えば働き盛り。肩が痛くても、仕事を休めないという人もたくさんいるんじゃないかと。

▶そうですよね。特別な治療をしなくても数週間から最長2年ほどで自然に寛解する疾患ですし、ガマンしてやり過ごしてしまう人も多いと思います。
「四十肩・五十肩」が起こるメカニズムは、まだ完全には解明されていませんが、肩に限らず加齢と共に関節の悩みは増える傾向にあります。その一因として、身体の関節の表面を包んでいる「関節包」の劣化が挙げられます。「関節包」には摩擦や衝撃を抑えるクッションのような役割があり、身体をスムーズに動かすための潤滑油として働いています。加齢により、内部の組織がすり減ったり濁ったりすると、関節に負荷がかかってしまうんですよ。

▶なるほどねぇ。人の身体も“経年劣化する”ってわけですね。なにか、予防法はないんですか?

▶個人差はありますが、若い頃から正しい姿勢を保つための筋力や柔軟性をキープすることが大切です。筋力や柔軟性が不足すると身体が歪み、肩はもちろん、膝や腰など全身に負荷がかかりますから。特に猫背は要注意。デスクワークの方なら、30分に一度肩を回したり伸びをするだけでもOKです。筋肉が伸びて、肩こり防止にもなります。ただし、過度なトレーニングやストレッチは禁物。筋肉を痛めるなど、逆効果になってしまいます。

▶そうですね。私もゆっくり始めようと思います。

▶他の病気が潜んでいる可能性もありますので、痛みを感じたらまずは専門家へ。当院では、筋肉や関節に直接アプローチする超音波やパワーレーザー治療などを行っています。
また、振り子のように前後に腕を揺らし、徐々に肩の可動域を広げていく「関節運動(アイロン運動)」もおすすめです。ご自宅で簡単にできるエクササイズとして指導しています。


スタンドデスクを愛用し、正しい姿勢を意識しているという小田原さん

▶次週のテーマは「子どもの腰痛」


Website:https://www.painawayclinic.com/

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