「300年に一度」と言われる記録的な洪水に見舞われたタイ南部。被害は広範囲におよび、被災者は約300万人に上るという。
現地では大きな混乱が続く中、災害に乗じた事件が多発している。
国鉄ハジャイ駅付近では火事場泥棒が出現。洪水で停車を余儀なくされていた貨物列車のコンテナから、ビールが入った約7000箱の木箱が盗まれた。100人前後の人が盗みを働いたとして警察はそのうちの数人を逮捕したが、現地で影響力の高い扇動役が存在した可能性があり、警察は特定を急いでいる。
同じく、ハジャイ市のコンビニにも火事場泥棒が侵入。犯人の男は営業できなくなっていたコンビニに侵入し、店内を物色。高価な酒類やタバコを盗み、あろうことか盗んだ商品の写真を撮り自慢げにSNSにアップ。
無論、この投稿に激しい非難が集中。本人はアカウントを閉鎖し、その後の動向は分かっていない。
また被害は窃盗だけに留まらず、救助活動中の水上バイクに対する発砲事件が発生。発砲した30歳の男は、取り調べに対し「(まだ助かっていない)自分に気付いてほしかった。助けを呼ぶために空へ向かって発砲しただけ」と話している。
幸い怪我人などは出ていないというが、適切な理由もなく発砲したことから法的措置がとられたという。
今回のような大きな災害時には何かしらのトラブルはつきもの。しかし、助けを求めている大勢の人がいる一方で、身勝手な理由での犯罪を見逃すことはできない。
復旧までにはまだまだ時間がかかるとみられる南部の洪水。悪事を働くのではなく、助けを求めている人のためにできることをしてほしい。




