三島由紀夫の小説『暁の寺』のモデルとなったバンコク屈指の観光名所「ワット・アルン寺院」。
国内外から多くの観光客が訪れるこの場所で、寺院内での写真撮影を生業とする「カメラマン」による身勝手な迷惑行為が大きな問題となっている。
同寺院ではきらびやかなタイの伝統衣装(レンタル衣装)に身を包んで、写真撮影することが定番化しているが、レンタルショップが提携する専属カメラマンによる暴挙が続出。
警察や寺院の調査によれば、カメラマンは寺院内の撮影スポットを独占し、自分の顧客以外の人が撮影場所に入ろうとすると立ち入らないように追い出すといった行為を繰り返していたという。また、他の人がフレーム内に入ってしまうと、「退け!」などと鬼の形相で叫んでいた姿も目撃されており、周囲にいた観光客や参拝客らのあいだで不満や困惑する様子がみられたとのこと。
観光警察は「観光地としての秩序を乱し、タイという国のイメージを損なう行為」として寺院の管理事務所と連携してパトロールを強化。管理者側は「誰もが安全かつ平等に観光・撮影を楽しめるようにしたい」と述べ、レンタル衣装の利用者と一般の観光客との間で公平な撮影マナーを促す方針で、撮影スポットの利用時間や順番を明確にするという案が検討されている。
また、当局は当該カメラマンに対して警告や注意喚起を行い、他者への威圧的なふるまいを改めるよう指導したという。
タイは観光大国ゆえ、こうしたマナー問題が後を絶たない。
安全に撮影や観光を楽しむためにも、やはりこうしたルールを設けていくことが必要だろう。




