チャンタブリーの神隠し

27歳の女性がバイクを道端に残したまま行方不明に。
TVニュースでも話題となった神隠しのような出来事とは…

人がある日忽然と消え失せてしまう。
森などの神域で人が行方不明になったり、人が街から前触れもなく失踪してしまう。
そんな、神隠しのような出来事が大きな話題となっている。

東部チャンタブリー県で5月17日、アイス売りのドクマイさん(女性27歳)が、バイクを道端に残したまま行方不明となった。
同日、夫のデン氏はドクマイさんに「クイッティアオを食べたい」と言われたため、近所の屋台まで買いに行くことに。

しかし家に戻ると彼女はおらず、数時間待っても帰ってこない。
そこで家の周辺を捜すと、道端に彼女のバイクが乗り捨てられていたのだ。

「これは誘拐だ」と断定したデン氏はただちに警察と彼女の家族に連絡。

全国で大きなニュースになるとともに、警察は警察犬を導入して大掛かりな捜査を開始。
関係者への聞き取りなど、3日間をかけて行方を捜査したものの手がかりすら見つからなかった。

ところが19日の夜、ドクマイさんがひょっこりと警察署に出現。
事情を聞くと、彼女はバイクを乗り捨てた場所から15kmほど離れた友人宅に隠れていたとのこと。
経済的なことでデン氏に不満を持っていて、縁を切りたかったのが身を隠した理由。

行方不明になって新たな人生を始めようとしたが、あまりにも大きなニュースになってしまったので、罪悪感を感じて隠れるのをやめたという。
夫と別れたいがために計画した“神隠し” だったが、こうして一件落着。

当の夫は「無事でよかった。浮気で逃げたわけじゃないだけでも安心しました」とコメントしている。

はたから聞くと少々呑気な気もするが、ぜひよりを戻して幸せになってほしい。

この記事をSNSでシェア!

一番上へ戻る