炎天下に停めてあった車の中から自然発火。
危険物を置いていない車内から火が出た理由とは…

今年タイの暑季は例年に比べて暑く、最高気温が44.5℃まで上がるという見込みもある。4月に入ってからはバンコクでも40℃を超える日があり、保健省は「日中に長時間の外出は危険」と警告。

そんな猛暑が続く中、暑さにまつわる珍事件?が発生した。

バンコク都ラートブラナ区で4月2日、駐車中の車の中から火災が発生。火は後席で広がったが、消防署の近くに駐車していたため火はすぐに消し止められた。

車の所有者によると車の中にライターなどの発火しやすいものは置いてなかったとのこと。後席近くにあったのはティッシュペーパーと爪楊枝のみ。ただ、遮蔽物が何もない炎天下に停めてあり、古い車で「ウインドガラスの断熱フィルムもかなり劣化していた」という。

考えられる火元は、ティッシュペーパーか爪楊枝。しかし、いくら炎天下だとはいってもティッシュや楊枝が自然発火するのだろうか。車内が高温になるとはいっても水が沸騰するような温度には満たないし、日光が差し込んだとしても日光だけで紙や木を発火させるのは不可能だ。

この出来事がSNSに投稿されると様々な意見が飛び交ったが、ある識者は「自然発火の可能性はある」と言っている。気温や湿度、日光の入射角などが関係するが、もしかするとペットボトルやウインドガラスが凸レンズの働きをして、ティッシュや楊枝に火を起してしまったのかもしれないとのこと。

この識者の見解が当たっているとすれば、これからの暑い時期、車の中には鏡やペットボトルを置いたままにはしないほうがいいかもしれない。

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