プー・クラドゥン国立公園のロープウェイ建設計画
しかし、賛成派と反対派が対立し前途多難な様子だという…

©プー・クラドゥン国立公園

登山や標高の高い観光地への移動手段として便利なロープウェイ。しかしタイでは安全面の問題、自然環境への配慮、ヒアリングが行き届いていないなどの理由からロープウェイの建設が難しいとされている。
国内では唯一、2011年に開業したハジャイ公園のケーブルカーが運行しているが、それ以降目立った建設計画はなかった。

そんな中、ルーイ県の人気観光地「プー・クラドゥン国立公園」にロープウェイが建設されるというニュースが飛び交った。

長らく計画段階でストップしていたが、先ごろタイ王国持続的観光特別地域開発管理機構(DASTA)のロープウェイ建設プロジェクト調査のために2,500万Bの予算が承認され、大きな問題がなければ順次建設が開始となる予定だという。

いよいよ待望のロープウェイが誕生するかと思いきや、そこに待ったがかかる。賛成派と反対派が現れたのだ。賛成派はロープウェイができることで経済発展につながり、高齢化が進むタイでは利便性も上がるため必要だと話す。

一方、反対派はロープウェイができることで環境や自然本来の美しさが損なわれるだけでなく、現地で働くポーター(いわゆる登山家本人の代わりに荷物を運んでくれる歩荷)や、登山道で営業している店の需要低下による失業を懸念しているという。特にプー・クラドゥンで働くポーターは数世代に渡る「歴史ある職業」であることから、地域開発によって無くなってしまうのは惜しい文化である。

早ければ2年後からロープウェイ建設が始まるといわれている。現地住民や自然、文化へ配慮した地域づくりを願っている。

 

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