タイの寺社といえば、線香や蝋燭の煙が立ち込め、あたり一帯が神聖な雰囲気に包まれている──そんな光景を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
信仰心の篤いタイらしい、異国情緒あふれるこの風景に、今、静かな変化が訪れています。
背景にあるのは、PM2.5をはじめ大気汚染に対する社会的関心の高まり。法的な規制こそ設けられていないものの、政府は寺社に対して線香を控えるよう呼びかけ、啓発キャンペーンを展開。
これを受けて、各地の寺社では火気の使用を制限するなど、新たな取り組みが始まっています。
本数にも変化の兆し
タイの寺社では、線香は5本1セットで配られるのが一般的です。しかし最近では、その本数を減らそうという動きも見られるようになりました。
「神様や祖先を敬う気持ちは尊いけれど、それ以上に大切なのは“今を生きる人々の健康と未来”」そんな新たな価値観が、タイ社会に少しずつ根づき始めているようです。
皆様からの質問をメールで受け付けております。件名に「おしえてタイランド」と明記し、info@wisebk.comまでお送りください。頂いたご質問を精査し、本コーナーで解説いたします。個別にはお答えいたしません、ご了承ください。




