©タイ国政府観光庁
毎年6月は「プライド月間」とされ、LGBTQ+コミュニティの権利を啓発し、差別や偏見のない、公平で平等な社会の実現を目指すイベントが世界中で行われます。起源は、1969年6月に米・ニューヨークで起きた「ストーンウォール事件」。警察の不当な捜査をきっかけに暴動が発生し、アメリカで初めて“当事者による抵抗運動”として全国的に報道されました。
翌年、この出来事を記念して行われたデモ行進は世界各地に広がり、近年ではパレードに留まらず企業や自治体も参加。バンコクの街中もレインボーカラーの装飾が施され、期間限定の商品が販売されるなど華やかなムードに包まれています。
人権を訴える機会
タイではセックスワーカーを含む性的マイノリティ全体の人権を訴える機会としての側面も。プライド月間は現在進行形の課題に向き合い、「権利の主張」と「啓蒙」を行う貴重な期間とされています。
レインボーカラーに彩られた街並みの背景には、過去の闘争の記憶を胸に、社会に多様性と公平性を根付かせようとする強い意思が静かに息づいているのです。
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