「SNSで知り合った女性に会いたい!」
その一心で少年2人のバイク旅が始まったのだが…

©ブリーラム県サヤームブリーラムレスキュー隊

バイクを相棒に数百キロの道のりを走る。

バイク旅は“男のロマン”だなんて言われがちだが、そう上手くいくものでもない。特に旅慣れしていないとあらゆるトラブルがついてまわるものだが、その洗礼をしっかりと受けた少年2人の珍道中が話題を集めている。

8月14日、中部ガムペーンペット県に住む15歳と17歳の少年2人はSNSで知り合った女性に会うため、東北部ブリーラム県へバイク旅に出る。その距離なんと約500キロ。車でもめまいがしそうな距離だが、2人は女性に会いたい一心で目的地へと向かっていく。

出発してから3日が経過し、ようやく女性と会える距離まで到着。ところが、目的地近くになって道に迷ってしまった挙げ句、ガソリンが底を尽きてしまう。それだけでなく資金として用意していた1,000Bも使ってしまい、さらに肝心の女性と連絡が取れなくなってしまうという残念すぎる展開に。

だがこれだけでは終わらず、2人がさまよっていた場所はあろうことかタイ・カンボジアの国境問題で揺れる係争地帯付近だったのだ。2人を目撃した住民は「カンボジア側のスパイかもしれない」と疑い通報し、警察が駆け付ける事態に発展した。

その後、警察署で事情聴取を受けた2人のスパイ容疑は晴れ、署で食事や宿泊場所が提供された模様。連絡を受けた少年の保護者は「息子がブリーラムに行ったことすら知らなかった」という。翌日、2人には警察署から帰宅するための費用(2,000B)が支給され、無事帰路についたとのこと。

2人が想像していたロマンな展開には程遠いお粗末な結末を迎えたのだった。

 

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