【中国】国内5G基地局数60万カ所突破、通年目標を達成

【亜州ビジネス編集部】

中国では今年に入ってから5Gの商用環境整備が加速している。工業情報化部の劉烈宏副部長は北京でこのほど開催された「中国国際情報通信展覧会」で、足元の5G通信用基地局数が全国で60万カ所を上回ったことを明らかにした。通年の設置目標を前倒しで達成している。

5G端末の接続数は1億5000万台以上となっている。劉副部長は「今後3年間が中国における5G産業発展の『導入期』となる」との見方も示した。経済日報が15日付で伝えた。

通信キャリア大手3社別の5G基地局数は9月末時点で、中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)が35万カ所超、5Gネットワークを共有する中国電信(チャイナ・テレコムと中国聯合網絡通信(香港)(チャイナ・ユニコム)は33万カ所。中国移動については全国の全ての地級市以上の都市と一部の重点県で5Gの商用化を実現している。

5G通信の普及により、先進的通信技術を活用した「デジタル産業」も急成長する見込みだ。19年に国内デジタル産業の市場規模は35兆8000億人民元(約563兆2000億円)。2025年には60兆人民元に拡大するとの予測がある。


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