【フィリピン】5月の工業生産額250%増、コロナの反動で急伸

【亜州ビジネス編集部】

フィリピン統計庁(PSA)が8日発表した2021年5月の「特定産業月次総合調査」(MISSI)によると、同月の工業生産額指数(VaPI)は前年同月比で249.5%上昇、工業生産量指数(VoPI)は265.0%上昇だった。前年同月に新型コロナウイルスの流行で多くの工場の操業がストップし、指数が低迷していた反動で、ほとんどの業種が2〜3桁の上昇となった。

調査対象は920社。今回は563社が期日までに回答した。21年1月の調査から業種分類や比重が変更されたため、設備稼働率を含む数字が20年12月までの発表と大きく異なる場合がある。

全22業種のうち、マイナスだったのは生産額、生産量とも4業種のみ。プラスの18業種では、前年同月の生産がほぼゼロだったコークス・石油精製品の伸び率が最も高く、額・量とも1400%前後の上昇だった。マイナスの4業種は記録メディア、たばこ、化学、医薬品だった。

5月の設備稼働率は66.1%と、前月から2.1ポイント上昇した。50%以上だった業種は22業種中18業種となり、家具の83.0%が最高。稼働率が90%を上回る企業は全体の20.8%を占めた。


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