【フィリピン】双日とユチェンコ財閥、首都圏でオフィスビル開発

【亜州ビジネス編集部】

双日は8日、マニラ首都圏のオフィスビル開発事業に参画すると発表した。財閥系ユチェンコ・グループ傘下の持ち株会社ハウス・オブ・インベストメンツ(HOI)が進めている首都圏マカティ市内の再開発事業に、約60億円を出資。来月に着工し、2025年6月の完工、賃貸・運営開始を予定する。

HOI傘下の事業会社、サンロレンソ・ルイス・インベストメント・ホールディングス&サービス(SLR)が実施した増資を双日が引き受け、約60億円で株式を取得した。昨年6月に交わした合弁契約によると、双日の出資比率は40%となる。

サンロレンソは、HOIがもともと所有していた建物の跡地に、地上27階建て、延べ床面積8万3710平方メートルのオフィスビルを建設する。デザインコンセプトの構築には、日本最大手の建築設計事務所である日建設計を起用した。

双日とHOIは、フィリピン国内での中国・吉利車の輸入販売事業でも提携している。双日が19年に設立した子会社にHOIが出資した。今回のオフィスビル開発は2件目の協業案件となり、双日は今後もさらなる協業の機会を模索するとしている。


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