【亜州ビジネス編集部】
商務省の発表によると、2022年3月の国内建材価格指数の上昇率は前年同月比で8.6%だった。前月(6.7%)を上回り、2カ月連続で伸びが加速。鉄・鉄鋼製品(19.8%上昇)の伸びが前月(14.1%上昇)から拡大し、全体を押し上げた。主に石油や石炭など原燃料の値上がりが影響した。
鉄・鉄鋼製品は指数の構成比が26.0%と高く、全体に与える影響が大きい。全9品目中で唯一、全体の上昇幅を上回った。
他の8品目の上昇率
◆木材・木製品=4.4%
◆セメント=5.6%
◆コンクリート製品=6.0%
◆タイル=4.1%◆塗料=1.1%
◆衛生陶器=0.1%
◆電気設備・配管=4.6%
◆その他=7.0%
うち木材・木製品とセメント、コンクリート製品、その他の4品目は前月から伸びが加速し、電気設備・配管は減速。残り3品目は横ばいだった。
第1四半期の平均上昇率は前年同期比で7.2%。うち鉄・鉄鋼製品が14.9%と大きく伸び、全体をけん引した。
同省は第2四半期も指数の上昇が続くと予測。中国の減産や、ロシアのウクライナ侵攻などの影響で供給が逼迫(ひっぱく)し、特に鉄・鉄鋼製品の値上がりが続くとみている。