【アセアン】12月の東南ア製造業PMI、受注低調で減速続く

【亜州ビジネス編集部】

米S&Pグローバル傘下の調査会社IHSマークイットが4日発表した東南アジア諸国連合(ASEAN)の2022年12月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.3だった。

景気拡大と悪化の分かれ目である50を15カ月連続で上回ったものの、前月(50.7)を下回り、3カ月連続で減速。新規受注の落ち込みが続き、生産や調達のペースが鈍っている。

ベトナム(46.4)やマレーシア(47.8)などで前月から低下し、50を下回った。ベトナムは新規受注と生産高の落ち込みが加速している。特に中国や欧米からの受注が低調。原材料などの調達も減った。ただ、調達の削減よりも減産のペースが早かったため、在庫はやや増えた。マレーシアは受注減が続いていることで、4カ月連続の50以下。販売価格は20年5月以来の下落に転じた。

タイは上昇

一方、タイ(52.5%)とフィリピン(53.1)、インドネシア(50.9)は前月から指数が上昇。タイでは新規受注が減少しているにもかかわらず、先行きを楽観する見方が強まる中で生産高が増えた。そのため完成品の在庫も増えた。内需が好調なフィリピンの指数は6カ月ぶりの高水準。インドネシアも内需がけん引し、新規受注や生産高が増えた。


亜州ビジネスASEAN
https://ashu-aseanstatistics.com/

この記事をSNSでシェア!


一番上へ戻る