【アセアン】2月の東南ア製造業PMI、2カ月連続で上昇

【亜州ビジネス編集部】

米S&Pグローバルが1日発表した東南アジア諸国連合(ASEAN)の2023年2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.5だった。景気拡大と悪化の分かれ目である50を上回るのは17カ月連続。前月(51.0)を0.5ポイント上回り、2カ月連続の上昇となった。生産高、新規受注が大きく伸び、タイやフィリピンで指数が高水準で推移している。

生産高と新規受注の伸びを受けて、購買活動の拡大ペースは5カ月ぶりの高水準となった。雇用は4カ月ぶりのプラスに転換。また、インフレ圧力の低下も生産拡大の要因となった。

国別では7カ国のうち5カ国で50を上回った。うちタイ(54.8)の指数は2015年12月の調査開始以降で2番目の高水準を記録。内需の拡大に支えられて生産高の増加ペースが加速した。ベトナム(51.2%)は4カ月ぶりに50超を回復。内需、外需とも改善し、投資財を中心に生産が拡大した。物価高で生産コストが上昇しているものの、製品価格への転嫁も進んでいる。

インドネシア(51.2)は前月を小幅に下回ったものの、18カ月連続で50超を維持した。国内需要が強く、物流停滞やインフレの問題が改善されたことも指数の上昇に寄与した。ミャンマー(51.1)は生産高、新規受注とも拡大し、10カ月ぶりに50を超えた。マレーシア(48.4)は6カ月連続で50を下回っているものの、前月からは指数が上昇。生産高、新規受注とも落ち込みが緩和しており、同国では今後数カ月にわたって改善が続くとS&Pは予測した。


亜州ビジネスASEAN
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