【インドネシア】45年の人口、世界6位に後退へ=開発計画省予測

【亜州ビジネス編集部】

国家開発計画省(バペナス)はこのほど発表した2020〜50年の人口予測で、20年に世界4位だった国内の人口が45年には世界6位に後退するとの見通しを示した。30年までに人口増加率が低下し始めて、その後はナイジェリアとパキスタンに抜かれるとみている。ジャカルタポストが伝えた。

同省は、通常のシナリオではインドネシアの人口は45年には20年比で5442万人増の3億2400万人に上ると予想。この年には65歳以上の高齢者が占める割合は14.6%で20年の6.2%から上昇するものの、人口比率は黄金期に当たるとしている。20〜50年の人口増加率は平均で0.7%を見込む。45年時点の出生率は1.9%、乳児死亡率は7.9%と予想した。

一方、通常シナリオ以外では、◆出生率が2.0%で乳児死亡率が5.8%◆出生率が2.0%、乳児死亡率が4.2%で、さらに平均寿命が先進国並みの80歳――という、より楽観的なシナリオも考えられるとした。

こうした予測を踏まえ、スハルノ・モノアルファ国家開発計画相は、◆バランスの良い安定した人口増加◆人材の質の向上◆高齢者の支援拡充◆高齢者社会に向けた準備◆都市と地方の人口バランスの最適化――に配慮した政策を練るよう提案している。


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