【アセアン】6月の東南ア製造業PMIは小幅低下、生産が減速

【亜州ビジネス編集部】

米S&Pグローバルが3日発表した東南アジア諸国連合(ASEAN)の2023年6月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.0となり、前月(51.1)を小幅に下回った。景気拡大と悪化の分かれ目である50を21カ月連続で上回ったものの、指数は2カ月連続で低下。新規受注の伸びが加速する一方、生産の伸びが6カ月連続で鈍化した。

生産が減速する中で雇用も落ち込みが続く。ただ、受注残が増えていることから、雇用は今後増加に転じる見通しという。インフレ圧力の緩和や物流網の改善などもあり、S&Pは「域内製造業は引き続き堅調に推移している」と指摘した。

タイは、伸びが鈍化

国別では7カ国のうち4カ国で前月から指数が低下。最も高いタイ(53.2)は、高水準だった4〜5月に比べて生産、新規受注とも伸びが鈍化した。また、今後12カ月の見通しは楽観圏にあるものの、新政権発足を前に政治情勢などに対する懸念が高まった。フィリピン(50.9)の指数は22年7月以来の低水準となった。生産、受注とも勢いを失っている。

マレーシア(47.8)とベトナム(45.3)は景気悪化圏で推移。マレーシアは国内外の需要が落ち込み、全体の指数は2カ月連続で低下した。ベトナムは北部で発生した大規模な停電による生産減が響き、生産高、新規受注とも4カ月連続で減少した。

インドネシア(52.5)とシンガポール(52.7)は指数が上昇。インドネシアは新規受注が回復し、生産高と雇用の伸びが拡大した。一方、原材料の値下がりを背景に工場出荷価格が32カ月ぶりに低下した。


亜州ビジネスASEAN
https://ashu-aseanstatistics.com/

この記事をSNSでシェア!


一番上へ戻る