【タイ】川崎汽船が3棟目の冷凍冷蔵倉庫、首都東郊で1日開業

【亜州ビジネス編集部】

川崎汽船は8月1日、バンコク東郊のバンナー地区で新たな冷凍冷蔵倉庫の営業を開始する。同地区の冷凍冷蔵倉庫は3棟目。一大消費地であるバンコク市街地から30キロメートルに立地し、食品や医薬品、日用品などの分野で拡大する物流需要を取り込む。

現地法人のバンコク・コールド・ストレージ・サービス(BCS)が建設。ゼロ〜15度の冷蔵保管庫や、マイナス25度の冷凍保管庫などを設けた。総床面積は7000平方メートルで、既存の2棟と合計の面積は1万7600平方メートルに拡大した。

新倉庫では棚入れや仕分け、集荷作業を自動化する検索システム「ASRS」を新たに採用し、保管・出入庫作業を自動化したほか、冷蔵保管庫と定温庫には移動式ラックを採用し、搬出入作業を高速化した。また、倉庫内に食品加工用のスペースを2カ所設置し、顧客の多様なニーズに対応する。太陽光発電を導入するなど、温暖化ガスの排出削減に向けた取り組みも行っている。

同法人は冷凍冷蔵倉庫を手掛けている。川崎汽船のグループでは他に、Kラインコンテナサービス(タイランド)が首都東郊と東部チョンブリー県で一般ドライ倉庫とコンテナデポを運営。今年4月には、今回開業する冷凍冷蔵倉庫と同じ敷地内で新たな一般ドライ倉庫を開業した。


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