【タイ】7月の産業景況感指数、2カ月ぶり低下

【亜州ビジネス編集部】

タイ工業連盟(FTI)が16日発表した2023年7月の産業景況感指数(100以上が好感)は92.3となり、前月から1.8ポイント低下した。指数の低下は2カ月ぶり。外需の鈍化による輸出の減少などが懸念され、指数は過去10カ月で最低となった。

クリアンクライ会長は指数下落の要因として、政策金利の引き上げによる金融コストの上昇や、家計債務の増加による購買力の低下なども挙げた。一方、プラス要因には、観光業の回復による内需の拡大などを挙げた。

3カ月後見通し指数は100.2となり、前月から1.9ポイント低下。電気料金や労賃の上昇によるコスト高や、新政権の発足の遅れなどが懸念され、4カ月連続の低下となった。

指数は「良い、良くなった」と回答した企業の割合から「悪い、悪くなった」と回答した企業の割合を差し引き、100ポイントを足した値。100を上回れば「好感」とされる。今回の調査対象は製造業の1373社。


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