【フィリピン】8月の新車販売22%増、18カ月連続で2桁成長

【亜州ビジネス編集部】

フィリピン自動車工業会(CAMPI)とトラック製造者協会(TMA)が集計した2023年8月の新車販売台数は、前年同月比21.6%増の3万6714台だった。前年同月を上回るのは18カ月連続で、いずれも2桁のプラス。高インフレに伴う国内消費の減速が懸念されるものの、新車販売は高い伸びが続いている。14日付各紙が伝えた。

車種別の販売台数は、乗用車が49.9%増の1万94台、商用車が13.5%増の2万6620台。乗用車の台数は18年3月以来、3年5カ月ぶりの高水準となった。一方、商用車は前月までの3~5割増から失速し、台数は23年3月以降で最少。うち主力のスポーツ多目的車(SUV)を含む小型商用車(LCV)は2万991台だった。

1~8月の販売台数は前年同期比29.8%増の27万6215台。乗用車は35.3%増の7万451台、商用車は28.0%増の20万5764台だった。ブランド別では首位トヨタが12万6795台でシェア45.9%を占め、2位の三菱自動車は5万439台、3位の米フォードは1万9700台だった。

CAMPIのロンメル・グティエレス会長は、高インフレが続けば高額商品を中心に消費が減速する懸念があるとしつつ、新車市場は1~8月の実績から今後も力強い成長に期待できると指摘した。CAMPIは23年の年間販売目標を前年比1割増の39万5000台に設定しており、1~8月で目標の7割に達している。


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