【タイ】11月の消費者信頼感60.9、過去3年9カ月で最高

【亜州ビジネス編集部】

タイ商工会議所大学(UTCC)の7日発表によると、2023年11月の消費者信頼感指数(100以上が好感)は60.9となり、前月の60.2を上回った。指数は4カ月連続で上昇し、新型コロナウイルスの影響が鮮明化した20年3月以降の過去45カ月で最高となった。電気料金や軽油価格を抑制する政府の景気刺激策などを受け、経済回復への期待から消費者心理が改善した。

同大学は指数上昇の要因として他にも、次のことなどを挙げた。

◆入国制限の緩和に伴い外国人観光客が増えていること

◆農産物価格が良好に推移し、農家の所得と購買力が向上していること

◆10月の輸出額が前年同月比8.0%増となり、3カ月連続で前年同月を上回ったこと


一方、マイナス要因には、下記などを挙げた。

◆タイ中央銀行が政策金利を2.50%に据え置いたこと

◆中銀が23年の国内総生産(GDP)成長率予測を前年比2.4%に下方修正したこと


今回の調査対象は全国の消費者2242人。指数は「良い、良くなった」と回答した人の割合から「悪い、悪くなった」と回答した人の割合を差し引き、100を足した値。


亜州ビジネスASEAN
https://ashu-aseanstatistics.com/

この記事をSNSでシェア!


一番上へ戻る