【アセアン】米マイクロソフト、東南アに数十億ドル投資へ

【亜州ビジネス編集部】

米マイクロソフトは、今後4年でインドネシアに17億米ドル、マレーシアに22億米ドルを投資する。サティア・ナデラ会長兼最高経営責任者(CEO)が4月末から5月初めにかけてタイを含む3カ国を訪問。各国でデータセンター(DC)の設置やAI(人工知能)人材の育成などを行う計画を明らかにした。東南アジア全体で来年までに250万人にAIスキルを学ぶ機会を提供する。

3カ国ともデータセンターの設置は同社初となる。インドネシアでは17億米ドルを投じ、クラウドコンピューティングとAIのインフラを構築。また、84万人のAI人材を育成する。2021年に発表した同国のデジタルスキル向上やクラウドインフラ拡充、現地企業・政府との協力深化を目指す「ベルダヤカン・インドネシア(エンパワー・インドネシア)」イニシアチブに基づき、大規模な投資を行う。

ナデラ氏は、「今回の大型投資によりインドネシアで高まるクラウドコンピューティングの需要に対応できる」と説明。また「最新のAI技術により同国経済の生産性を大きく引き上げることができる」としている。

タイの投資額は10億米ドル
バンコクポストによると、タイでは東部の経済特別区「東部経済回廊(EEC)」にデータセンター設置する方針。同国への投資額は10億米ドルとされる。

マレーシアでは5月2日、クラウドとAIのインフラ構築に22億米ドルを投じると発表した。政府機関との協力で研究開発(R&D)拠点も設けて、同国のサイバーセキュリティーの強化に寄与する。


亜州ビジネスASEAN
https://ashu-aseanstatistics.com/

この記事をSNSでシェア!


一番上へ戻る