【亜州ビジネス編集部】
矢野経済研究所は14日、東南アジア主要4カ国で実施した電気自動車(EV)に関するアンケート調査の結果を発表し、消費者が求める航続距離は「201~300キロメートル」が最も多かったことを明らかにした。外出先での充電時間は「16~30分」とする回答が最多だった。
タイとベトナム、マレーシア、インドネシアに住む1600人(1カ国400人)にインターネット調査を行った。対象は20~50歳代で自動車免許を所有し、世帯で自動車を持つ男女。航続距離については、「201~300キロメートル」を選ぶ回答者が全体の27%を占めて最も多く、これに「301~500キロメートル」が24%で続いた。充電時間は「16~30分」が34%を占めた。
国別では、航続距離でタイのみ「301~500キロメートル」が最も多く、29%を占めた。「501キロメートル以上」も4カ国中で最高の24%に達し、長距離走行のEVの需要が高いと推定できる。
充電時間では、マレーシアで長時間充電を許容する傾向があり、4カ国中で唯一、「31分以上」の回答が40%を超えた。うち「61分以上」は13%となり、4カ国中で最高だった。